運営事務局の一句

一句

詠み手

 これは、3年前の3月の出来事ですが、今まで病気ひとつしなかった父親が胃ガンと言われ摘出手術した際の事です。

 小さい頃に悪さをすると、よくド突き廻されて怒られたものですが病気をして手術室に向かう父親はその頃の面影もなく、家族に敬礼し、『行ってまいります。』と言い可愛らしいオッサンでした。
 最初ガンと聞いた時は、私も前職を辞め転職前でしたので、自分の家族の生活で頭がいっぱいでしたが、手術を終えた父親が私に掛けた第一声が、『自分の家族を優先に・・』でした。
 それを聞き、今までろくに会話もして来てなかった事を反省し帰省の際、晩酌しながら会話をしています。

 胃を切った為、食も細く痩せてしまいましたが、今では趣味の尺八で民謡教室の先生をし、生きがいを感じながら過ごしています。

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