運営事務局の一句

vol.32

デイでケア 笑顔にふれて ゆるむ頬

詠み手

 キラク2年目に突入しました、立花です。

 数ヶ月前、介護の現場を知るという意味でデイサービスにボランティアに行ってきました。正直、知らないところにポツーンと1人ぼっちで行くのは不安でしたが、行ってみるとそんな不安をかき消してくれるようなあたたかい雰囲気に包まれました。

 ご利用者様は皆、人生の大先輩なわけですが、そこで見た姿は私の目にとても愛らしくうつりました。来られてすぐは1人で黙々と新聞を読んでいたおじいちゃんも、レクリエーションでは子供に戻ったような無邪気な笑顔を見せてくれました。デイサービスはおじいちゃんとおばあちゃんの憩いの場となっていました。ご利用者様と色々なお話をしたり、一緒に塗り絵をしたり、体操をしたり・・・。楽しまれている姿を見ると自然と頬が緩みました。そしてご利用者様の「ありがとう」の言葉が嬉しく、私の心に響きました。

 介護の現場を見、ケアの仕事を体験させていただくことで、人と人が心を通わせることで生み出される“やさしい空気感”を感じることができました。介護従事者の方々が築いた信頼感が、ご利用者様の笑顔を引き出し、ご利用者様の笑顔がまた、周りを笑顔にさせてくれる・・・。まさに笑顔の相乗効果を垣間見ました。

 デイサービスでボランティアをさせていただいた時間は私にとって、とても貴重な経験となりました。そしてご利用者様から沢山の笑顔をいただき、私自身も笑顔にさせてもらいました。次回ボランティアに行った際には、ご利用者様の笑顔がもっと引き出せるよう、ご利用者様と心を通わせたケアができるよう、人間として成長していきたいと思います。

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