運営事務局の一句

vol.36

がんばるよ 笑顔でにぎる 孫の手を

詠み手

 他の病気で検査入院していた父が、検査中に脳梗塞を発症し、半身に障がいが残りました。現在はこれ以上悪化させない為のリハビリをPT・OT・STの方々のご指導の下、日々行っています。

 動き難い身体を無理して動かすリハビリは、81歳の身にはキツイ日課のようです。日頃私たちの前で弱音を吐かない父ですが、「しんどいわ」と愚痴めいた言葉をポツリ発します。そのような言葉を耳にする時、私たちも掛ける言葉に困ります。

 そんななか、一瞬でもリハビリの苦痛を忘れさせてくれるのが、やはり孫の存在です。祖父の容態を気にして、学校の休日に他県から駆け付ける孫たちが差し出す手は、リハビリ中の父にとって、何よりの良薬になっているようです。

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