運営事務局の一句

vol.49

お土産に祖母の優しさ持ち帰る

詠み手 キラク川柳の部屋
運営事務局
河野 絵梨花

実家を離れて暮らしている私の食事面をいつも気にしてくれる祖母。帰省したときにはいつも、手作りのお総菜をたくさんお土産に持たせてくれます。その中に必ず入っているのがちらし寿司。わが家でお祝いごとがあった日の定番メニューだったこのちらし寿司が、小さな頃から大好きでした。お祝いでもなんでもないのに、大好物を毎回作ってくれる祖母のやさしさが身にしみます。

写真は、こちらもわが家の恒例行事、年末のお餅つきの様子です。あつあつのお餅を祖母がちぎり、それを他のみんなで丸い形にしていきます。できたてで熱いお餅を、さらに均等な大きさにちぎっていくのは至難のわざで、祖母にしかできません。もうすぐ90歳を迎える祖母ですが、昔から変わらず、てきぱきと何でもこなす姿には頭が下がります。これからもずっと元気に、家族をひっぱっていってほしいです。

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