運営事務局の一句

vol.56

川風にふかれこころは父のもと

詠み手 キラク川柳の部屋
運営事務局
諸根 知

私は大学進学を機に地元・福島から上京、現在は会社のある岡山で一人暮らしをしています。一人暮らし歴も間も無く6年目に突入、自由気ままな生活をのびのびと過ごしている私ですが、時々幼いころの懐かしい思い出が頭をよぎります。それは夕焼けの中、祖母におぶさってもらっているところです。具体的なことはあまり覚えていないのですが、地元の訛りが混じった子守唄を歌ってもらっていたことは鮮明に覚えています。「おら~いの~さとーるちゃーんは~よい~こ~なんだよ~♪(うちのさとるちゃんは良い子だよ~、という意味です)」その頃の年齢からはだいぶ経ってしまいましたが、今でもふとした瞬間に思い出し、故郷とそこでいつも心配してくれている家族に想いを馳せています。

一人暮らしをして少しは自立できたかなと思っていましたが、まだまだ“祖母離れ”ができていないみたいです(笑)。

地元から遠く離れた岡山で働いている今は学生の頃とは違い、気軽に帰省することができなくなってしまいました。まだまだ介護のいらない元気な祖母の姿を見るために、また自分も元気な姿を見せて少しでも心配をかけないように、次に帰省をできるタイミングを心待ちにしながら今日も仕事を頑張ろうと思います。


最近行った牛窓の景色です。
最近公開された映画のロケ地に同期と行ってきました。
きれいな海を見て気持ちが晴れやかになりました。

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