運営事務局の一句

vol.53

ズリッズリッとすり足の音(ね)にせまる老い

詠み手 キラク川柳の部屋
運営事務局
北口 美香

日々、生活に追われていると、なかなか祖母に会う機会も作らず、時が過ぎてしまっています。先日久々に会った祖母は、笑顔や声色こそ変わらず、一見元気そうでしたが、歩くと、ズリッ、ズリッ、と靴底が地面に擦れる音が聞こえてきます。その音に老いの早さを感じ、ハッと驚きました。

少し前までは、サッ、サッと歩き、背筋もピンとしていた祖母ですが、少し会わないうちに背中がどんどん丸まり、足首も固くなって、つま先があがらなくなっています。若い頃の、喫茶店を経営しお店を切り盛りしていたあの姿が、とても懐かしく感じます。

子どもの成長は早いなぁと日々感じていますが、それと同様に、親や祖母の老いも進んでいて、時の流れの早さが身に染みます。まだ身体が動くうちに、色んな所に一緒に行って、おばあちゃん孝行したいと思います。


孫とのツーショット!

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