KIRAKU vol.27
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04ートンボはユニフォームを通じて、持続可能な社会を目指しますートンボは7つの目標に取り組んでいます。Hitomi Suzuki1962年、大阪に生まれる。「’82ミスインターナショナル準日本代表」などの栄冠に輝き、モデルやTVのアシスタントとして活躍。1984年に交通事故で頸椎を骨折し、下半身にハンディを負う。車椅子陸上競技世界大会では金メダルを獲得。2004年アテネパラリンピック射撃日本代表。良き理解者でもある夫、伸行氏との関わりは介護者と被介護者の理想的スタイルの1つとも言える。現在は執筆や講演、NHK障害福祉賞審査員など、ハンディをものともせず生き生きと活躍する彼女に様々な人々がエールを送っている。キラクアドバイザリースタッフ私の心に刺さった言葉、作家のマーク・トウェインのものです。「かくも短き人生に、諍い、謝罪し、傷心し、責任を追及している時間など無い。愛し合うための時間しかない。それがたとえ一瞬にすぎなくても」自分を幸せにしてくれるもの、あなたは何だと思いますか。旅行をすることや素敵な洋服を身につけることは人生を華やかにしてくれます。お金、仕事、健康も大事です。人によっては有名になることや名誉が喜びを運んでくれるかもしれません。魅力ある欲しいものはたくさん有りますが、もし、あと余命が一年と言われたら?と想像してみてください。大切だと思っていたアレやコレも色褪せて見えます。アンチエイジングやSNSのいいね、をもらうことなどは、心の片隅にも出てこないことでしょう。自分にとって不要なものをそぎ落としていって、最後に残るものは、私ならば良い人間関係に尽きます。穏やかで、かけがえのない人との時間は、いざ、この時に欲しいと願っても、簡単に手に自分を支えてくれる究極のもの入るものではありません。ゆっくりと築いていくものでしょう。他愛ない話をしても、たとえ沈黙が続いても怖くない、ただ、そこにあなたがいるだけで安心する。そんな極上の時間は寿命をも延ばしてくれる効果があります。不思議で大きなエネルギーを持っています。日本人は死を話題にすることを避けますが、私は積極的に死を意識しながら生きています。そのきっかけは「私の障害は、普通の人よりも平均寿命が短い」と知ったからです。死を身近に意識すると、面白いことに、生をより愛おしく感じます。寿命は誰にも分かりません。でも、今生きている、この期間限定の貴重な時間をどうやって過ごそうか、優先順位を考える作業は、決して悲しいことではありません。むしろワクワクさせてくれます。あなたは、ご自分の人生にとって、究極の欲しいものは何ですか。聞いてみたいな。「気づかせてくれるやさしい言葉」人と自然を大切にした価値ある製品づくりを「人と自然を大切にした価値ある製品づくりを」SDGs開発目標トンボの取り組みcolumn鈴木ひとみ

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