第18回キラク介護川柳受賞作品発表

賞状と副賞(5万円の商品券)進呈
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東から昇る希望の朝日。それはどこから生まれてくるのでしょう。
介護される側と介護する側の信頼関係が見て取れますね。やさしい呼びかけに応えるお母さんの明るい笑顔は周りの人を和やかな気持にさせてくれます。ほのぼのとした人間愛のキャッチボールが心地よく描かれています。
今年も全国からたくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。事務局一同、心より御礼申し上げます。
今回ご応募いただいた作品は前向きな句が多く、拝読しているこちらが励まされるような、背筋が伸びるような気持ちになりました。晴れの日だけではない介護。そんな日々の出来事や状況を、ポジティブな言葉を使って川柳の一句として表現される皆様に、尊敬の念を抱きました。
近年ではAI(人工知能)が発展してより身近な存在となり、川柳に詠まれる方も多くなってまいりました。AIのおかげで私たちの生活はより豊かで便利なものとなり、介護現場でも活用の機会が増えてきているのかもしれません。
一方で皆様の作品からは、AIには代替えし難いであろう、介護の中で生まれる笑顔や人の温もりを感じることができました。介護施設やご家庭で過ごす日々の中で生まれる温かさや思いやりを感じ、心の通った介護をされていることが伝わってきました。介護する方、される方にとって、お互いは何にも変え難い大切な存在だと気付かされます。決して楽しい時ばかりではない介護ですが、そのかけがえのない相手の存在を大切にしながら、穏やかな日々を過ごしていけることを願っています。
キラク介護川柳を支えてくださるすべての皆様、いつもありがとうございます。来年もまた、素敵な川柳と共にお会いできることを心より楽しみにしております。
キラク介護川柳の部屋 運営事務局
- 優秀賞賞状と副賞(2万円の商品券)進呈

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障害の度合いによって、介護の接し方は細かく配慮がなされていますね。ヘルパーさんの仕事は根底に愛情がなければ務まりません。相手の身になって心からの介護は杖や傘にも優るものになります。まさに寄り添ってくれる自然なやさしいヘルパーさんの姿があります。
- 優秀賞賞状と副賞(2万円の商品券)進呈

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「頑張ろう」と言うより「大丈夫、大丈夫」と言ってもらえると安心感が生れます。杖が必要なご高齢な方のようですが、信頼している男のヘルパーさんかお孫さんでしょうか?この声掛けがどんなに嬉しく思えるかが伝わってきます。
- 優秀賞賞状と副賞(2万円の商品券)進呈

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穏やかな時間がゆったりと流れている様子が上手に表現されています。付き添いのヘルパーさんに押されて車椅子で散歩に出かけているような状況が想像できますね。春の暖かい日差しに包まれた平和な時間みたいに。
- 鈴木ひとみ賞賞状と副賞(1万円の商品券)進呈

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介護を経験された方ならではの句。痛い過去を思い出す私です。「決意して」それでも怒ってしまい、「あ~、またやっちゃった」と、後悔しつつ、そっと母の顔を見る。 耳の遠い母に大声で話す内に、イライラの独り相撲。「何やっているのだろう私。」他人同士では起こらないこと。家族、しかも一番近くで看ている者ならではの感情です。決して綺麗ごとではない介護の現場。ホトトギスさん、無理は禁物。完璧を目指すと苦しいだけです。嫌な自分も引き受けて「楽しい!」を見つけたいですね。
(評:鈴木ひとみ)
順不同 敬称略
