第19回キラク介護川柳受賞作品発表

キラク大賞
賞状と副賞(5万円の商品券)進呈
デイの日は週に一度のシンデレラ ポコにゃん

 最初はあまり気乗りがしなかったかもしれないデイサービス。通っているうちにだんだん楽しくなってきて、待ち遠しく思えるようになってきます。それはまるでかぼちゃの馬車のシンデレラ気分で送迎車を楽しそうに待っているかのようです。わくわくしながらどんな王子様が待ってくれているやら想像するだけで楽しくなってきます。

 今年も全国からたくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。事務局一同、心より御礼申し上げます。

 今回も、前向きで明るい作品を数多くご応募いただきました。中にはユーモアにあふれ、思わずクスッと笑ってしまうような作品との出会いもありました。日常の一コマを素敵な川柳に昇華させる表現力に感心すると同時に、何事も「捉え方や見方を変えることの大切さ」を改めて学ばせていただきました。

 「なんてことのない一日も、考え方次第では特別な日になるかもしれない。」 皆様の作品からは、そんな希望を感じます。それは、今日という一日を大切に生きることにもつながるのではないでしょうか。

 日々慌ただしく過ごしていると、どうしても先のことばかりを考え、それに備えるような生き方になりがちです。一方、かけがえのない「今」という時間を楽しむことも大切なのだと、皆様の川柳を拝読して気づかされました。

 さて、長年ご愛顧いただきました「キラク介護川柳」ですが、次回の第20回を区切りとさせていただき、終了することといたしました。約20年という長期にわたり温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

 終わりを迎えるのは寂しさもありますが、次回は皆様への感謝の気持ちをしっかりとお伝えできるよう、最後まで精一杯取り組んでまいります。来年もまた、皆様の素敵な川柳とお会いできることを楽しみにしております。

キラク介護川柳の部屋 運営事務局

優秀賞賞状と副賞(2万円の商品券)進呈
リハビリの杖にトンボがひと休み  びっぐべいびー

 このほのぼのとした情景が目に浮かんでくる軽くて温かみのある素敵な川柳です。「夕焼け小焼けの赤とんぼ止まっているよ竿の先」。先に止まっていたのは竿ではなくリハビリの杖でした。作者もトンボも一緒にひと休みしているようですね。

優秀賞賞状と副賞(2万円の商品券)進呈
亡き母に似ているひとの爪を切る  清風

 介護士さんの仕事は誰にでも分け隔てなく愛情をもって接しておられる仕事だと思います。そんな中ふっと亡くなったお母さんの爪の形に似た人のお世話をしていた時に感じたことを素直に表現されています。しみじみとした人間味溢れるいい川柳です。

優秀賞賞状と副賞(2万円の商品券)進呈
朝顔の元気に負けぬデイの朝  たのしいニャー

 夏の風景の一コマにデイサービスに向かう作者の気持ちが伝わってきます。朝顔とまるで会話をしているようで、花から元気をもらって「さあ、今日一日がんばるぞう」と言っている気持がこの川柳を楽しくさせてくれています。

鈴木ひとみ賞賞状と副賞(1万円の商品券)進呈
引かれた手引いて母の手連れ戻す チュン子すずめ

 幼い時、母が私(筆者)の手を引いてくれました。人生の道を示し、無事に送り出してくれた母。自立してからの長い年月では、母も私も「手」を必要としてこなかった。今、老いた母の手を引く私。今度は母が迷わないように、と導く手は言葉が無くても想いは、この手の中にあります。温かさが伝わる句です。
(評:鈴木ひとみ)

順不同 敬称略

団体賞

団体賞作品

 生徒の皆様から40通のご応募をいただきました。高校生ならではの豊かな感受性と、介護の現場をまっすぐに見つめる温かい眼差しに深く感銘を受けました。高齢の方やご家族、そして介護スタッフの心に寄り添い、喜びも葛藤もリアルに言葉にしてくださいました。その一句一句から、世代を超えた深い絆や、これからの福祉の未来を照らす希望の光が感じられます。この度は団体賞の受賞、おめでとうございます。

選者
一般社団法人 全日本川柳協会
  常任幹事 永井 天晴 氏
各賞について

賞状および賞品の発送は、10月中旬を予定しております。
今しばらくお待ちくださいませ。

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