It's My Style

1962年、大阪に生まれる。「’82ミスインターナショナル準日本代表」などの栄冠に輝き、モデルやTVのアシスタントとして活躍。1984年に交通事故で頸椎を骨折し、下半身にハンディを負う。車椅子陸上競技世界大会では金メダルを獲得。2004年アテネパラリンピック射撃日本代表。良き理解者でもある夫、伸行氏との関わりは介護者と被介護者の理想的スタイルの1つとも言える。現在は執筆や講演、NHK障害福祉賞審査員など、ハンディをものともせず生き生きと活躍する彼女に様々な人々がエールを送っている。

忘れていた大事なこと

あなたは日常の中で、いくつ「小さな幸せを感じる時」を持っていますか?

人生の途上では、どうしようもなく困難なことに遭遇します。
私も過去に、立ち直れないくらいのダメージを受けたことがありました。その間は、何も手につかず、同じことばかりが頭を巡り、だんだん情緒も不安定になって、とても苦しかったことを覚えています。何とか前を向くべく必死にもがいていました。
そんな時に、「コレをしていれば、苦しいことも忘れて夢中になれる」ものを持っている人は強いです。ある人は楽器を弾くことで、気がついたら時が過ぎていたとか、山歩きをしていると清々しい気持ちになれるとか。中には、そんな夢中になれることが、イコール仕事である、という人もいるでしょう。しかし、そんなものを持っている人はごく少数です。私もアレコレと、時を忘れるほど夢中になれるものを懸命に探しましたが、未だに見つかっていません。

ならば!と、そこで方向転換をしました。
大きなことを狙わず、欲張らずに、ほんの小さなことでもいい、日常で自分が幸せな気分を味わえることを見つけよう、それもできるだけ多く、と思いました。
例えば、その一つは、ココナッツのシャンプーで髪を洗っている時です。うっとりと幸せな気分に満たされます。以前行ったハワイの海辺を思い出します。水面にキラキラと反射する光や、沈む夕陽の大きかったことや、波の音やハワイアンが聞こえることもあります。その時に出会った人たちの笑顔も現れて、まるでその時、その場面に戻ったような気持ちになります。
あなたも意識して探してみませんか。住み慣れた街でも、日頃は歩かないところを散策すると新鮮な気分になれます。公園に行く、図書館に行く、音楽を聴く、好きな歌手と一緒に歌う。瞑想でもいいですし、習い事の中で見つかるかもしれません。あなただけの癒しのひと時を、どうぞ見つけてください。

日常の中に、小さなうっとりできる時間を持つことが、気持ちを上向きにしてくれます。些細な幸せがやる気を起こしてくれます。